告白
こんにちは!
中の人のヒロです。(特技速読の方)
もう表題で理解していると思いますが今回のテーマは告白です。
私が過去に行ってしまったことに対する告白
ではなく、、
私が好きな人にする告白
っていうわけでもなく、
いつも通りの本の紹介です。
イヤミスの女王こと、湊かなえさんの作品です。
実写映画化もしたこの作品。見たことのある人も多いのではないかと思います。
ではいつも通りこの作品の素晴らしいところを語っていきたいと思います。
1.視点が独特
まず、この作品を語る上で外せないのが視点の変換。
一章ごとに主役となる人物が変わり、それぞれのパートで各主が独白します。
同じ事実でも感じ方は人それぞれ。話し手が変わるごとに真相に近づいていく様子はこの作品独特な物を感じます。
2.とにかくエグい
ネタバレになりますが、この作品は、ある教師が自分の娘を殺されたことによって動き始めます。
自分の娘を殺された先生の復讐劇。それはそれは精神的にかなりきついもので、私がその殺人者の立場なら、一層の事牢屋にぶち込んで欲しいと感じているはずです。
3.終わりの謎
ラストで殺人者の1人が尊敬する母親を爆破スイッチを押して、殺してしまいます。(先生に仕組まれて)
しかし、この描写。よくよく考えると時系列が少しおかしいのです。(詳しくは実際に読んでみてください)
果たして、本当にラストのシーンで爆破は行われたのか?
ラストに残す謎がまた素晴らしいです。
4.先生はラストまで先生
先生は娘を殺されたことにより、復讐者となりますが、殺人者2人に先生として、本当に大切なことは何かをきちんと教えています。
子供達に大切な事を教える役割をもつ教師という役--その設定が最後まできちんと生きているのが素晴らしいと感じました。
さてさて、どうでしたか?
映画で見たことのある人もいると思いますが、小説には小説の良さがまたあります。←筆者は映画は見ていない
是非、時間のある時にでもご覧になってください。