アルジャーノンに花束を
こんにちは!
中の人のヒロです。(ボウリングのスコア13を叩き出した方)
今日も小説の紹介をしていきたいと思います。
本日紹介する作品はこちら!
【アルジャーノンに花束を】です。
タイトルを初めて見た時、恋愛小説だろうなとずっと思っていたこの作品。
でも全然違う話でした。
では、まず簡単なあらすじを
知的障害をもつチャーリー・ゴードンはある日、日々の念願であった頭のよくなる手術を受ける。
それを機にドンドンと天才になっていく、チャーリー。
しかし、頭が賢くなったがために知りたくもなかった事実を知る羽目になり、苦悩する。
そして、最後には再び、、、
とまぁ、こんな話です。恋愛要素は少ししかありません。
ではいつも通りオススメポイントを挙げていきたいと思います。
1.速読できない
このオススメポイントは誰得感がありますが、少なくとも本当に私自身速読できません。
この作品は知的障害をもつチャーリーの手記をそのまま文体としているため、前半では誤字脱字がひどく、ひらがなばかりと、スラスラ読むことが出来ません。
ふだん早読をしていて、ひさしぶりなもじを1つ1つ読んでいきたいというひとにわおぬぬめの作品です。
2.社会的に訴えかけるものがある。
普通小説はその作品を通して、書き手が読み手に何か伝えたいことを訴えかけることが多いですが、数多くある小説の中でも、この作品はその気色が強いです。
高い知能を得てしまったがため苦悩する主人公。
人間の知能は意図的にいじる物ではないという当時の新療法を風刺する作品のような気がします。
3.感情の渦巻き
主人公はもちろんのこと、主人公の妹や主人公を見る女の先生など、この作品は多くの人物の負の感情が渦巻いています。
一人の主人公を中心に回りが追い込まれていく姿はひどく残酷なように感じさせられます。