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hiro-shugo’s diary

グダグダ雑談日記

三日月13

そして私は苦し紛れに笑いながら頷いた。 「うん……本当だよ」 「馬鹿っ!! 何笑ってんのよ!!」 怒鳴り散らす友梨 私はただ黙ってそれを聞く。 「何でよ……この前病院で大丈夫って言ってたじゃん!? あれは嘘なの?」 「……ごめん」 「第一何でこんなになる…

三日月12

あれから一週間 そろそろ皆に自分の余命のことを伝えないといけないと思いながらも、伝えられずにいた。 友梨には悪いと思うが、どうしても踏み切れない。 萎える気持ちで私は授業を受けていた。 そして私の心はそれ以外にも動いていた。 その対象は勿論神崎…

三日月11

ほのぼのとした空気の中、会話を交わす私達 お互いの顔がほぐれてきたとこで神崎君の顔に急に真剣味がやどる。 「御堂……俺はこの通り手術を無事に終えることが出来た。だから次は御堂の番だ」 「えっ?」 「二十歳まで約4年まだ残ってる。それまでに治療法が…

三日月⑩

車の中はそれを境に無言が続く。 なんとなくだがママの気分は分かる。 そりゃあ複雑だよね。 あと三ヶ月で死んじゃう娘が他人の手術を応援するなんて…… でも私は神崎君には生きて欲しいんだ。 病院に着くと、私はママの付き添いで神崎君の部屋へと向かう。 …

三日月⑥

神崎君の話の後、私は腕を震わせていた。 神崎君の話は予想通り彼の命に関すること… でも根本的な所は大きく外れていた。 彼は臆病なだけだった。 何でも彼の病気は手術をすれば50%で助かる病気らしいのだが…彼は残りの50%に恐怖しているらしい。 このまま…

三日月⑤

「そうか…すげぇな。俺夢なんか無くてよー。羨ましいよ」 私は返ってきた言葉に驚き目を開く。 バカにされると思ってたのにそれを良い意味で裏切られだ。 「大学生だよ? 夢がないとか思わないの?」 「うん、別にいいんじゃね。夢が全く無いより大分良いじ…

三日月③

・・・・・・・・キンコーンカンコンーン 始業式も無事終了し、今日の終業を告げるチャイムが学校中に鳴り響いた。 といっても今年度初登校日だけであってまだ時計が指す針は12時ぴったり 私は鞄に荷物をしまい、教室を後にする。 途中、友梨にどっか行こう…

三日月②

でも二十歳まで生きられないと言われた私には十分すぎる大きな夢だ。 少なくとも18歳までは生きないと叶わぬ夢なのだから。 だから私は事情を知らない先生に 「書き直したらどう? 就きたい職業はないの?」 と言われても決して夢を変えることはしなかった。…

水の間⑩

俺は全身ビショビショの濡れた体で、周りの目を気にしながら家に帰ってきた。 扉は鍵がかかっておらず、そのままスッと開く。 眠ってしまった時間を入れて約半日の外出。 無用心と言えば無用心だが、眠らされたのだから仕方ない。 それにあれだけ大規模な仕…

水の間⑨

俺が脱出への道を必死に考えていた時、目についたのは水の排出口だった。 何処にでもあるような排水溝 これが重要だった。 『現在この部屋には毎分440㍑のペースで水が入ってきており、また衛生上の問題などもあり毎分80㍑のペースで水が放出されております…

水の間⑧

(59……60!!) そして俺もついに60秒を数え終えた。 ボーダーラインまで残り2cmとちょっと 思った通り! 俺は予想通りの結果に頬を緩める。しかし、そんな時隆也君が俺の持っていたプラグを手から素早く抜き取ってきた。 「もういいだろ。時間がないんだ!」 …

水の間⑦

しかし何か引っ掛かる。 いくら何でも安直過ぎないか? アナグラムの存在に気がつかなかった俺が言うのも何だが、参加者の半分以上が死んでるこのゲーム 隆也君の考えを否定するわけでは無いが、まだ何かあるような気がする。 アナグラムは有名な手法。三人…

水の間⑥

ある案とはこの中の1人だけが生き残れる……そんな必勝法とは程遠い方法だった。 その方法は以下の通りだ。 まず誰が生き残るのかを話し合いで決める。そして決まった人物を他の誰かが肩車する。 その時、肩車をしている人は壁にもたれかからせ、コードで一度…

水の間⑤

その後、壁や床も一回り点検するが、どこにも仕掛けらしき物はない。 隙間一つ無いこの部屋は完璧な密室だった。 水はとうとう太もも辺りを超えた。 人が水が膝から上に浸かっただけで恐怖を感じることもあると言う。 今の状況では、誰かがそうなってもおか…

水の間④

言うのが遅すぎる。 もっと早く言えば助かっていたのに…… まぁこれが彼女の言う通りゲームなのならば、このタイミングで言うのは決められていたに違いないが、心中は不満で一杯だ。 俺は心の中で彼女に文句を垂れながら、耳を更に傾ける。 『その2つが脱出…

水の間③

まずは状況の把握だ。 俺と一緒に出口が存在しないこの部屋に放り込まれているのは2人。 名前は田村アカリに金堂隆也だ。 田村アカリは年齢が17歳の高校生。 重病を患っている妹がおり、その子は治療法の関係から日本では治療が出来ず、生きるためには外国…

水の間②

そしてその問題を最後に全ての質問に記入し終えた。 後は送信ボタンを押すのみ これを押せば個人情報が相手に送られるのだろう。 そうなったらもう後戻りは出来ない。 俺は間違えてないか、個人情報の分のみもう一度確認した後、意を決してボタンをクリック…

水の間①

俺の名前は桑田輝政 25歳にして、多額の借金を抱えているダメ人間だ。 その金額、数にするとざっと1000万。 と言ってもその借金を作ったのは俺ではない。 作ったのは他でもない――俺の友人だ。 普通に考えたら、俺に借金を返す義務はない。 しかし、その借金…

白い部屋③

一言に言うとこの部屋は快適すぎた。 外部との接触と見なされるインターネットが使えないのは些か残念であるが、それを補う魅力がこの部屋にあった。 壁の一面が開き、出てくる豪華なご飯。 適度に体を動かせるくらいの大きさはある部屋。 大きな風呂に大き…

白い部屋②

早速、僕は連絡先に電話すると、その日のうちに働くことが決まった。 詳しい内容が僕のメールアドレスにpdf形式で送られてきたが、大したことは書いていない。 外部との連絡が禁止なため、携帯電話やPCなどは許可されないという持ち込みの制限が書かれてい…

白い部屋①

僕はニート。 年齢もアラサーで高校卒業後1度も働いていない。 常に部屋に引きこもってゲームをするだけの生活を行っている。 しかし、そんな状態も長くは続かなかった。いや、今考えると結構続いていたのかもしれないが、、 結論から言うと僕はついに親から…

この前書いた昔話をノムリッシュ翻訳に入れてみた

こんにちは! 中の人のヒロです(右投げ左打ちの方) 皆さんはノムリッシュ翻訳と呼ばれる翻訳サイトをご存知だろうか? 私自身、つい先日研究室の先輩に教わり始めて知ったため、そこまで詳しくないが、どうやらこの翻訳サイトに文をいれると厨二的な表現に…

実話を昔話にしてみた(シリーズ1)

こんにちは! 中の人のヒロです(情報専攻の方) 今日は表題のとおり、実話を脚色し、日本昔話を作りました。 ではどうぞ! ___________ むかーし、むかし、あるお寺に20ばかりなる若い修行僧が2人ほどいたそうな。 ある日、2人のお師匠様にあた…

short story "TIME SLIP" (小説)

こんにちは!中の人のヒロです(背の低い方)今日は昔書いた小説をここに挙げたいと思います。簡単な英文で構成されてるので、中高生の英語の勉強にも役立つ……はずです。It was supposed to be the same day as yesterday.But Kenta's journey to the strang…